今まで実家暮らしだった方が初めて一人暮らしをする場合、主立った家具はあらかた新調することになると思います。
一人暮らしのいいところは、何といっても自分の思い通りにできること。
とはいえ、何もかもが思い通りになるというわけではありません。
部屋の間取りや、予算の問題もあるでしょう。
今回は、一人暮らしにふさわしいベッドのポイントについて見ていきたいと思います。
目次
一人暮らしに向いているベッドを選ぶ際のポイント
大きすぎないこと
一人暮らしに、それほど広い部屋を借りる人はそんなに多くないと思います。
ベッドは、家具の中でもトップクラスの体積があるものです。
これがあまり大きいと、部屋を圧迫して、狭く感じてしまいます。
幅は、シングル(だいたい90cm)か、大きくてもセミダブル(だいたい120cm)まででしょう。
セミダブルは、寝てみると結構大きいです。ゆったり寝ることが優先事項になっているのでなければ、そこまでの大きさはなくても大丈夫です。
長さに関しては、身長が160cm前後かそれ以下の女性の方であれば、ショートタイプがおすすめです。
意外に種類も多く、女性向けな雰囲気でありながら機能的なベッドが選べます。
高すぎないこと
これは、値段についてもベッド自体についても言えることです。
一人暮らしで、それほど高いベッドである必要はありません。
とはいえ、あまりに安いものだと品質的に問題があり、傷みが早いことが多いので、結局は買いなおす羽目になって「安物買いの銭失い」になってしまいます。
ほどほどの値段で、納得のできるものを探しましょう。
ベッド自体の高さも、あまりありすぎると部屋に圧迫感を与えて、なんとなく狭く感じてしまうもの。
スタイリッシュさで言えば、ローベッドやフロアベッドくらい低いと、部屋がとても広く感じられます。
ただし、これらのベッドでは収納スペースが取れないので、その点ではマイナスです。
雰囲気を取るか、収納を取るかのトレードとなってしまいます。
収納スペースが確保できること
部屋の間取りにもよりますが、最近のアパートでは、クローゼットなどの収納スペースが比較的少ないことが多いです。
棚やタンス類をあまり置いてしまうと、それはそれで部屋が狭くなってしまいますし、雑然とした感じになってしまうことが避けられません。
ベッドは寝るためのものですが、その下の空間を生かさない手はありません。
ベッド下にはそれなりの空間がありますので、箱などを下に置いてもいいのですが、ベッドの中には、側面に引き出しを備えたものや、天板がサスペンションで持ち上がるようになっている、
「収納ベッド」と呼ばれる種類があり、こういった機能を備えたものを使うと、収納効率が一気に上がります。
例えば、ただベッドの下に箱などを置く場合、入れるものは「普段ほとんど使わないもの」になってしまいますが、側面に引き出しを備えたものなら、普段着る服を入れておいても、すぐ取り出すことができます。
また、ベッドの面積で、寝台面の下が物入れになるわけですから、高ささえあれば、ゴルフバッグやキャンプ用品といった、割と大きさのあるものでも入ってしまいます。
上手くしまえば、かなりの荷物が収まりますので、部屋を片付けるのにとても役立ちます。
ただ、収納力にはベッドの高さが必要なので、先の「高すぎないこと」と矛盾してしまいます。低いベッドに物はしまえませんので、収納効率を取るか、圧迫感の無さをとるかはその人次第です。
3つのうち、2つの条件を満たすベッドとは
先に述べた通り、これらのポイントには背反するものもあり、すべてを兼ね備えているというものはなかなかありません。
先のポイント3つのうち、2つを備えたベッドを紹介します。
大きすぎない+収納スペースが確保できる=コンパクトサイズの収納ベッド
幅や長さが小さめでありながら収納力が高いベッドというのは、なかなか無さそうに思えますが、探すと意外に多く見つけることができます。
セミシングル・ショートサイズという特徴から言って、そのほとんどが女性向けに分類されるものになってしまいますが、小さいのにしっかり収納できるというのは、身体に合いさえすれば、部屋にも合わせやすくて思いのほか使い勝手がいいです。
大きすぎない+高すぎない=コンパクト・比較的安価なローベッド・フロアベッド
ベッドの高さが低いというのは、やはりそれだけで部屋を広く感じさせる効果があります。
それでショート寸であればなおさら、部屋を広く使うことができます。
さすがにショート寸では女性向けの傾向が強くなるので、なるべくロー&コンパクトなベッドであれば十分と言えます。
また、ローベッドやフロアベッドだと、物理的な体積が小さい分、全体的に価格も低めとなる傾向がありますので、一人暮らしのベッド選びとしては、十分に検討する価値があります。
高すぎない+収納スペースが確保できる=お値打ち価格の収納ベッド
部屋に収納スペースが足りない場合は、やはりこちらが現実的な選択肢となります。
散らかった部屋に、何もいいことはありません。
部屋に物がある以上は、それらを片付ける場所が必要です。
そういった場所が足りない場合には、物入れやクローゼットを増やしてもいいですが、ベッド下の空間は、それらに匹敵、場合によってはそれ以上の収納力を持っています。
ただ、収納ベッドは全体的に価格が高めですので、一人暮らしの場合には、やや手が出しづらいのも事実。
ここでは、価格が低めの収納ベッドをご紹介します。
まとめ
一人暮らしに最適なベッドを決めるには、まずはやっぱり自分のイメージに、どういうのが一番しっくりくるかを見極めることが大切です。
その上で、収納であるとか、部屋の雰囲気をどうするか、とか、具体的な条件で選んでいくといいでしょう。