たいていのベッドには、ヘッドボードと呼ばれる部分がついています。
その形状や機能は様々で、それによってベッドの使い勝手も変わってきます。
→棚や収納としても使えておすすめ!ベッドのヘッドボードをタイプ別に見てみる
そのヘッドボード部分が全く無いベッドが、ヘッドレスベッドと呼ばれる、寝台面だけのベッド。
今回は、このヘッドレスベッドのメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。
目次
メリット
置き場所の自由度が広がる
ヘッドレスベッドのメリットは、何と言ってもその取り回し?の良さにあります。
ヘッドボードは確かにあると便利ですが、それがあるために、向きや置き場所の制限を受けてしまいます。
部屋の間取りによっては、「寝るとき頭をこっちに向けたいのに、それだとヘッドボードが壁みたいになってしまって、見た感じおかしい」なんてことも起きてしまいます。
しかし、ヘッドレスベッドであれば、配置する場所や向きを気にせず置くことができます。
畳ベッドの場合などは、ヘッドレスベッドになっていることによって、部屋の一角を上げ床で和室のようにする「小上がり」のように使うことも可能です。
窓がある壁との相性がいい
窓の位置は部屋によっても違っていて、角部屋だったりすると、2面の壁に窓があることが多いです。
高さや位置にもよりますが、ちょうどベッドが置けそうなスペースの脇に低めの窓があったりすると、ヘッドボードが窓にかかるような配置になってしまうことがあります。
また、部屋の角に出窓がある場合も同じことが言えます。
壁に寄せてベッドを置いた場合に、窓の範囲にヘッドボードがかかってしまうとやはりよくないので、そうなると、そこにベッドを置くことができません。
ヘッドレスベッドの場合、どこに置いてもそういうことが起きないので、窓の多い部屋とは相性がいいと言えます。
サイズがコンパクト
ヘッドボードは寝台面とは別にその分の長さが増えるので、最低でも10cm、物によっては15cm以上全長が増えることになります。
また、部屋の広さ自体は十分あってもベッドを置ける場所というのはある程度限られるので、ドアの開閉や柱の位置などに干渉してしまうことはあり、そういう場合に、その10~15cmが明暗を分けることがあります。
部屋の形が整型でない場合は特に、ヘッドレスベッドが役に立ちます。
また、ショートサイズのベッドを選んだとしても、ヘッドボードで15cmも全長が増えてしまうと、普通のベッドとそれほど変わらなくなってしまいます。
ショートベッドにヘッドレスタイプが多いのは、その特性を最大限生かすためでもあるのです。
価格が安め
ヘッドボードには、それを形作るための材料が必要なのはもちろんですが、今やコンセント装備は当たり前ですし、複雑な構造の棚や、照明を内蔵したものも多くあります。
それらには、やはり相応のコストがかかっています。
それらがそっくり無いわけですから、当然価格にも反映されるでしょう。
また、ヘッドレスベッドには寝台面と脚だけのシンプルな構造のものが多く、特にすのこベッドなどでは、高品質な素材で単純な構造のお値打ちなベッドがたくさんラインナップされています。
デメリット
枕元に物を置くことができない
寝るときには、かけていたメガネ、目覚まし時計やスマホ、部屋のエアコンのリモコンなんかを枕元置いたりすることは多いと思います。
ヘッドボードは、そういう小物を置いておくのに非常に便利です。
ヘッドレスベッドにはそれがありませんので、そういった小物の置き場所が必要であれば、ベッド脇に同じくらいの高さの小さなテーブルを置いたり、近くに別の棚を置くなどしなければなりません。
しかし、製品によっては、「ステージレイアウト」と呼ばれる、ベッド側面に小物が置けるものもあります。
こういったベッドであれば、身の回りの小物や目覚まし時計などを置く場所に困ることはありません。
→オシャレで使いやすいベッドをお探しなら、ローベッドをステージレイアウトで使うのがおすすめ!
物を落としやすい
頭を向ける側を部屋の壁に付けているのであればいいのですが、そうでない場合、ヘッドレスベッドでは、枕を置いたその先に壁となるものがありません。
そうなると、枕の脇にちょっと置いた小物や、場合によっては枕自体が落ちてしまうことがありますが、この場合、特に対策の取りようもありません。
強いて言うなら、枕の位置をベッドの端から気持ち離すようにするくらいでしょうか。
まとめ
ヘッドボードはあると便利ですが、それが無いヘッドレスベッドにも、いろいろなメリットがあります。
配置の自由度が高いこととコンパクトなことは、特に大きなアドバンテージとなるでしょう。
引っ越しが多い方にとっては、部屋の間取りが変わるたびに上手く置けるかの心配をする必要が減りますので、それもまたメリットとなります。