大学の合格発表などが行われるこの時期は、多くの人たちが一人暮らしを始める時期でもあります。
そんな人たちに、今非常に売れているのが、大容量のチェストベッドと、薄型マットレスの組み合わせだというのをご存知でしょうか。
ニトリなどの実店舗でも、この組み合わせがとても売れているのだそうです。
チェストベッドというのは、収納ベッドのカテゴリの中でも、多段の引き出しを備えた、タンス(=チェスト)のようなものを指しており、これが売れているというのは、これから初めての一人暮らしをするのに、何が重要であるかを考えた結果なのだろうと思います。
目次
大容量のチェストベッドと薄型マットレスの組み合わせると、何がいいのか
とにかく収納!荷物をたくさんしまえる
最近の新しいアパートは、本当に収納スペースが少ないです。
単身者向けのワンルームなんかだと、部屋の中を見回しても、それほどの深さもないクローゼット兼物入れがあるだけ・・・なんてことは普通です。
衣類だって、ハンガーにかけておくようなものばかりではありませんし。それほど広いわけでもない部屋に、タンスとベッドを置いたら、もうそれほど面積的な余裕はありません。
しかし、そのベッドが、衣類をしまえる引き出しを備えたタンスだったらどうでしょうか?
ベッドひとつの体積で、ベッドとして寝られるのはもちろん、衣類を大量にしまい込むこともできるのです。
商品によって、平型の引き出しが多かったり、深型が多くなっていたりと、引き出しの配置やサイズが異なるので、どういうのが使い勝手がよさそうか、比較してみるのもいいでしょう。
また、引き出しがない側は、そのままの大きさの収納空間ですので、あまり使わない道具や、シーズンオフの衣類を衣類用プラケースに入れてしまっておいたりすることが可能です。
これが一つあるだけで、衣類から、スノボ板やキャンプ道具みたいなものまでしまっておくことができるので、一気に部屋がすっきりします。
ベッドがやや大きくても、マットレスが薄いと使いやすい高さになる
側面に多くの引き出しを備えるチェストベッドは、内部に物をしっかり収納できるだけに、本体のサイズもベッドにしてはかなり大きめとなっています。
フロアベッドなんかとは比較にならない上背がありますので、もしもこれに普通の厚みがあるマットレスを乗せたりすると、ベッドの寝台面が高すぎて、使いにくくなってしまいます。
チェストベッドの主要な商品のベッド高はだいたい41cmほどですが、ここに、ローベッドなどで使われるのと同じ23cmほどの厚みのマットレスを置くと、合計で64cmほどとなってしまい、腰掛けたりするのにはちょっと高すぎます。
普通の椅子の高さがだいたい40cmから50cm未満くらいなのを考えると、64cmがいかに高いかお分かりになるのではないでしょうか。
一方、薄型マットレスと言われるものの厚みはだいたい12cmほど。
これなら、合計が53cmとなり、椅子に比べるとやや高いものの、マットレスの柔らかさもあるので許容範囲内でしょう。
これくらいの高さであれば、普通に腰掛けたりもでき、起き上がってベッドから降りるのにも問題ありません。
スプリングを備えた、寝心地を確保できるマットレスとしては、これくらいの薄さが限界なのではないかと思います。
バネを使わない、ウレタンやスポンジのようなマットレスなら、厚さが5~6センチのものもありますが、寝心地という点においては、コイルバネを使ったものと比較できるレベルではありません。
薄型マットレスは、厚みはなくても寝心地は十分
今回ご紹介しているような、大型のチェストベッドに組み合わされている薄型マットレスは、薄いからといって寝心地を犠牲にしているようなものではありません。
ボンネルコイル、ポケットコイルともにしっかりしたバネを使用しており、いわゆる「普通の」厚みのマットレスと比べても、何等見劣りしない寝心地を実現しています。
本体が大きくても、マットレスが薄いとすっきりして見える
一人暮らしを始めるときのベッドにおいては、見た目や、そのベッドを置いたことによる部屋の印象も重要です。
友人や親しい人が訪ねてくることもそれなりにあるので、部屋の印象が野暮ったくなるようなベッドは避けたいはず。
側面が引き出しになった大型のベッド、と聞くと、なんだかオシャレさとは逆のベクトルを感じてしまいますが、そんなことはありません。
本体は確かに厚みがあって大きいですが、マットレスが薄いことで中和してうまくバランスを取っており、また、側面の仕上げの良さもあって、決して野暮ったくは見えないはずです。
こういうところにも、いままでこういう製品を作ってきた人達の工夫と努力が垣間見えます。
もちろん、純粋にオシャレさを追求するのであれば、フロアベッドなどのほうがいいのですが、フロアベッドには、物をしまえるスペースはほぼありません。
一人暮らしを始めるタイミングで、大量の荷物を収納できるスペースのことを考えるのであれば、チェストベッドに軍配が上がるのではないでしょうか。
大容量収納+薄型マットレスのベッド5選
棚・コンセント付きチェストベッド Steady ステディ
衣類に適した平型を4杯、バッグのような、ちょっとした高さのものが入る深型を1杯備えた、非常にスタンダードなチェストベッドで、とても使いやすいです。
モダンライト・コンセント付きチェストベッド Huette ヒュッテ
平型を4杯、深型を1杯の基本構成は同じですが、ヘッドボード端に室内灯を備える、オシャレなベッドです。
日本製 棚・コンセント付き 大容量チェストベッド Auxilium アクシリム
女性向けを意識したデザインのチェストベッド。引き出しの構成が平型2杯、深型2杯となっており、やや小物の収納に重点を置いています。
日本製 棚・コンセント・仕切り板付き大容量チェストベッド Inniti イニティ
この製品は平型2杯、深型が1杯ですが、それぞれの横幅が大きいので、ひとつの引き出しにたっぷり物が入ります。また、引き出しの側面に金属のレールが入っており、開閉の安定性がとてもいいのが特徴です。
国産 大容量 収納ベッド『Container』コンテナ 日本製ベッドフレーム
このベッドは、収納が多いのはもちろんですが、ヘッドボードのないヘッドレスタイプとなっており、配置がしやすいのが特徴。狭い部屋向きです。
まとめ
今、大容量のチェストベッドと薄型マットレスの組み合わせが売れていますが、やはり売れるには理由があるもの。
特に、ほぼタンスとして使える引き出しの多さは、他の収納スペースが少ないワンルームには非常に有用で、これがあるとないとでは、部屋の使い勝手が変わるほどです。
また、薄型とはいえコイルバネを使ったマットレスは寝心地もいいので、毎日の疲れを癒す寝床としても十分な性能を発揮します。
背が高くて大きいベッドは、野暮ったいような気がしてしまいますが、薄型マットレスと組み合わせることで、そういう印象もないので、オシャレな部屋にすることの障害にもなりません。
確かに、初めて一人暮らしをするときに買うベッドとしては、これがよりベターな選択であると思います。