ベッドもソファーも使いたいけど、両方ともおけるほどのスペースはない・・・
そう考えたときに思い当たるのが、ソファーベッド。
必要に応じてベッドにもソファーにもなるというのがセールスポイントですが、実際はどうなのでしょうか。
どんなものでも、すべてのメリットを完璧に備える、ということはなかなかありません。
ここでは、ソファーベッドの良い点、悪い点について考えてみたいと思います。
目次
ソファーベッドの特徴
ソファーにもベッドにも使えるというのは当たり前ですが、そもそもこれは、「部屋でくつろぐときはソファーに座りたい、眠るときはベッドで寝たい、でも両方は置けない」という要求を満たすためのものです。
とはいえ、ベッドもソファーもどんなに小さなものを選んだとしても、他の家具と比べるとかなりの大きさなのは間違いありません。
ベッドは必要、と考える人は多いと思いますが、ソファーを絶対必要、と思う人がそれほど多いかどうかは疑問です。それでもソファーも使いたい!という人の妥結点がソファーベッドになるわけで、そういった意味では、最初からソファーベッドがほしい!と思っている人はあまりいないのではないでしょうか。
とはいえ、ベッドかソファー、どちらかの占有面積で両方の機能を得られるのは大きなアドバンテージです。
ソファーベッドのメリット・デメリットとしては、大きく以下の点に集約されると思います。
ソファーベッドのメリット
ベッドもしくはソファー一つ分のスペースで両方の機能が得られる
ベッドとソファーを置くのに比べて、ソファーベッドひとつ置けばいいので、スペース効率は非常にいいと言えます。
家具としてひとつで済むので、購入費用も処分費用も一つ分で済む
ベッドとソファーを別々に買えば、もちろん購入も別々、処分も別々。そういった意味では、費用負担が少なくて済むのは魅力です。まあ、予定していたそれぞれの合計よりも高価なソファーベッドを選んだら話は別ですが。
ソファーベッドのデメリット
ベッドとしての寝心地、ソファーとしての座り心地
ベッドとして寝心地がいいのと、ソファーとして座り心地がいいのは、若干ベクトルが違っていて、ひとつのクッションでこれらを両方満足させるのは非常に難しいです。
だいたいのソファーベッドは、ソファー寄りのやや硬めのセッティングになっていることが多いようです。
ソファーが柔らかすぎると座りにくいですが、ベッドがやや硬めなのは好みの問題にもなりますし、布団やマットレスで補正が可能であるためです。
ソファーとして使う時には、布団や枕をしまう必要がある
ただのベッドなら、掛け、敷き布団や枕は置きっぱなしでもいいですが、ソファーとして使う場合には、それらはしまってやる必要があります。手間がかかるのもそうですが、ソファーベッドを置く部屋に、布団類の収納スペースが必要となります。
いずれにせよ、直接シーツをかけて寝るベッドとしての寝心地に高レベルを求める人にとっては、クッションの硬さが苦痛にすら感じられるかも知れません。とはいえ、板張りのベッドよりは確実に柔らかいので、パイプベッドの代わりと割り切って敷き布団やマットレスを使うなら、寝心地についてはそれほど大きなデメリットとはならないと思う人も多いでしょう。
むしろ、友人が家に来ることが多いような場合には、ソファーがあるとないとでは大きな差があります。よほど気心の知れた相手であっても、ベッドに腰掛けてもらうのは気が引けるものですし、印象もよくありません。
結局のところ、どんなものにも良い点、悪い点というのは必ずあるので、「その人の必要条件」が良い点と合致し、悪い点が気にならないのであれば、ソファーベッドはかなりベターな選択となるでしょう。
まとめ
ソファーベッドは、ベッドとソファーを置くスペースがそれひとつで済むので、スペース効率が大変いいです。ただし、そのぶんクッションが硬めなので、寝心地を重視する場合にはおすすめできません。
友人の来訪などが多くてソファーの需要が高く、また、布団などをしまうスペースが確保できる場合には、かなり有効な選択肢となるでしょう。