フロアベッドは、スタイリッシュでありながら価格が低めな、人気があるカテゴリーなので、非常に多くの商品が発売されています。
そんなフロアベッドですが、いくつかのタイプに分類できるのをご存知でしょうか?
まず、このタイプによって、ベッドの通気性が大きく変わります。
汗かきな人や小さなお子さんがいる場合などは、通気性の良しあしは非常に大事で、通気性の良くない部屋に通気性の良くないベッドを置いたりすると、水分の結露によるカビ発生のリスクが一気に高まります。
購入時には気を付けたいポイントです。
しかし一方で、ベッドに布団を敷いて寝る場合などには、丈夫さや安定感が重視されることもあります。
今回は、フロアベッドのタイプによる分類と、その特徴について見ていきたいと思います。
目次
フレームのタイプについて
フロアベッドのフレームは、大きく「落とし込み型」と「フラット型」の2つの種類に分類できます。
それぞれに特徴があり、また、メリットもデメリットもあるので、どちらがいいとは一概には言えません。
落とし込み型
このタイプは、フレーム内部にマットレスがすっぽり嵌まり込む作りになっているのが特徴です。
そのメリットは、何といってもスタイルがいいこと。
約20cmもの厚みがあるマットレスがフレームに嵌まり込むので、その厚さが目立たず、ベッド高自体も低くなるので、お部屋がオシャレですっきりとしたイメージになります。
しかし、マットレスが床に非常に近くなり、また、四方をフレームに囲まれるので、通気性は良くありません。
フラット型
フレーム上端の高さに天板があるので、いくらフレームが薄いといっても、その上にマットレスを乗せるとその高さがまるまる上乗せされるので、落とし込み型のようなスタイルの良さはちょっと望めません。
その代わり、このタイプはフレーム下の空間がちゃんとあるので、落とし込み型よりも通気性に優れています。
また、平らな面が確保されていますので、天板がちゃんとしていれば、マットレスではなく布団を敷いて寝ることも可能となります。
天板のタイプについて
ベッドの天板のタイプも、すのこ板になっているものと、平らな板になっているものとに分類されます。
ただ、この分類はフロアベッドに限ったことではなく、すべてのベッドにおける共通事項です。
すのこ板
細い板をすのこ状にしたもので、とにかく通気性を重視した天板です。
天板そのものに多数の隙間があるので、通気性が非常に高いのが特徴です。
寝具周りのカビや結露を防ぐのに非常に有効なので、このすのこ板を採用するベッドが非常に多くなっています。
目立ったデメリットはありませんが、布団を敷いて寝た場合に、板の段差が感じられて寝にくいことがあります。
また、細い材料を組み合わせて使っているため天板に比べると強度が低く、長く使っているときしみ音の原因になったりすることもあります。
平板
平らな板を天板にするタイプですが、大きな一枚板ということでもなく、ほどほどの幅の板を、隙間をちょっとだけ開けて並べるタイプが主流です。
一枚一枚の板が大きいので、上に乗せるものが安定するのと、ホコリがベッド下に落ちないことがメリットですが、通気性はよくありません。
しかし、それ自体が丈夫なのと、隙間がほぼないため布団を敷いて使うのに適しており、布団派の方にとっては、こちらのほうが使いやすいでしょう。
それぞれの組み合わせによるタイプについて
落とし込み型×すのこ板 (オシャレ×通気性)
マットレスが落とし込みにはなるものの、マットレスを乗せる天板がすのこ板なのである程度の通気性は確保でき、フロアベッドの特徴である低いフォルムを保てるタイプです。
部屋の雰囲気やベッドのスタイルと通気性を両方とも重視する方であれば、このタイプが一番しっくりくる選択肢になるでしょう。
ただし、落とし込みなのでマットレス専用となり、布団を敷くことはできません。
落とし込み型×すのこ板タイプのおすすめベッド
すのこ仕様 コンセント付き フロアベッド【1年保証】『Breeze』ブリーズ
モダンデザインレザーフロアベッド・連結ベッド【BASTOL】バストル
落とし込み型×平板 (オシャレ×安定感)
落とし込みで、なおかつ天板がすのこ板でないため、ここで挙げる中では、通気性は一番良くないです。
しかし、まったく隙間がない箱になっているわけでもなく、すのこ板ほど隙間があるわけではないですが、それなりに通気のためのスリットが設けられていることがほとんどです。
湿気のこもりやすい部屋では、他のタイプに比べてややカビが発生しやすいので、定期的なチェックはしたほうがいいでしょう。
しかし、底を支える板が、すのこ板とは比較にならない丈夫さなので安定感があり、部屋自体の通気性がいいならむしろこのタイプのほうがいい場合もあります。
どういうわけか、オシャレさが目を引くハイセンスなベッドは、このタイプが多いようです。
落とし込み型×平板タイプのおすすめベッド
モダンライト付きフロアベッド【FIGRINO】フィグリーノ
モダンライト・棚・コンセント付きデザインフロアローベッド SPERANZA スペランツァ
フラット型×すのこ板 (通気性MAX)
マットレスを落とし込まずに上に乗せ、なおかつ天板がすのこ板になっているので、マットレスの水分発散がいちばんうまくいくタイプです。
ただし、ベッドフレームにマットレスをそのまま載せる格好になるので、ベッド高はやや高めになりますし、マットレスの厚みが目立ってしまいます。
このタイプには、すのこ板状の板で作った脚付きローベッドも含まれます。
落とし込みではないので薄いスポンジのマットなどを併用するなどすれば布団を敷くことも可能ですが、強度が心もとなく、上で子供が暴れたりすると破損の可能性もあるので、注意が必要です。
フラット型×すのこ板タイプのおすすめベッド
モダンデザインローベッド FRANCLIN フランクリン
モダンデザインステージタイプフロアベッド J-Zee ジェイ・ジー
フラット型×平板 (布団使用×安定感)
ベッドフレームの高さに、普通の板を天板として使用するタイプのベッドです。
布団を敷いて寝るのには最適で、平板タイプなので、子供が上で暴れても平気です。
マットレスを使うこともできますが、マットレスの厚みがそのままベッド高に足されてしまうため、フロアベッドを選ぶ意味があまりなくなってしまう可能性があります。
しかし、布団を敷いて使うのであれば、このタイプ以上の選択肢はありません。
布団派の方に使っていただくのに一番いいタイプです。
フラット型×平板タイプのおすすめベッド
布団が使える!ながく使えるデザインローベッド galom ガロム
棚・コンセント付きローベッド Hierro イエロ
まとめ
そもそもフロアベッドを選ぶということは、すっきりした低いフォルムを要件にしていると思います。
もとより通気性は他のタイプに比べてやや悪いので、通気性を重視するのであれば、すのこベッドなどを選択したほうがいいと思います。
しかし、湿気の多い日本では、やはり通気性は重要。
フロアベッドのスマートさを持ちながら通気性も備えた「落とし込み型×すのこ板」、汎用性があり、布団も使える「フラット型×すのこ板」は、満足のいく買い物になると思います。
しかし、平板タイプは、布団が使えるメリットと、すのこ板よりもはるかに丈夫な安定性があり、一概に劣っているとは言えません。
布団を使いたいと思っている方にとっては、むしろ平板タイプのほうが適していると言えるでしょう。