収納ベッドというのは、ベッドに、荷物をしまうことのできる機構や仕組みを組み込んだベッドのことです。
普通の、フレームだけのベッドの下にも、箱やプラボックスを置くことはできますが、出し入れのしやすさ、使いやすさでは、ちゃんと考えて作られた収納ベッドには遠く及びません。
今回は、そんな収納ベッドが特に役に立つ状況がどんな場合か、を見ていきたいと思います。
目次
収納ベッドが真価を発揮するのはこんな状況
部屋が狭い
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最近は、一畳の広さ自体も昔に比べて小さくなっており、6畳のワンルームといっても、手狭に感じることが多くなっています。
また、新築マンションの間取りでも、10年くらい前まではあまり見られなかった、5畳、5.5畳といった広さの部屋がほぼ含まれるようになってきており、明確な基準はないものの、いわゆる「狭い部屋」というものが増えているように思います。
このぐらいの広さになってしまうと、棚やカラーボックスをひとつ置いただけでも多少とはいえ部屋を圧迫してしまうので、いくつも家具を置くことが難しくなります。
そこが自宅の一室で、生活に必要なものを他に分散できるならいいですが、例えばワンルームなどのように、そのスペース+キッチンで完結する場合、部屋に何を置くか、という点にはとても気を使うのではないでしょうか。
ただ、そういう部屋であればなおさらベッドは必要となります。
いずれにせよ必要なベッドの体積がそのまま収納に使えると、他の棚や物入れが必要なくなり、狭い部屋でもスッキリさせることができるようになります。
収納が少ない
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最近の間取りでは、収納スペースが目立って減少しているようです。
ワンルームの新築アパートの間取りを見ると、居室にクローゼットの扉が2つあればいいほうで、昔は必ずあった押し入れなどは、今ではもうほとんど見られなくなっています。
部屋が狭いというのもそうですが、こういう部屋にタンスやら棚やらをいくつも置くことはできません。
また、棚なんかにはしまえない、ある程度大きいもの(ゴルフバッグや、キャンプの道具など)は、部屋の隅に立てておくことになってしまいそうですが、そんなことになれば、ますます部屋が狭くなってしまいますし、せっかくの趣味の道具がホコリっぽくなってしまいます。
そういったものも、ベッド下の収納スペースに片付けてしまえれば、使用頻度が低くても、安心して保管できます。
ただベッド下に置くというだけだと、ただ部屋に置いておくだけの場合以上にホコリだらけになってしまいますが、ちゃんと構造的に収納できる仕組みを備えているベッドであれば、そんな心配もありません。
転勤・引っ越しが多い
転勤や引っ越しが多い場合、次に住む部屋の間取りがどうなるか分からないので、うかつに家具を増やすことができませんし、何より家具が多いと、引っ越しの費用にも跳ね返ってきます。
収納タイプのベッドには、体積の半分が引き出し、もう半分が収納スペース、という製品が多くあり、引き出しの数や大きさにもいろいろなバリエーションがあります。
そういったチェストベッドを使うと、洋服タンスと物入れをベッドで賄うことができるので、家具が減った分、引っ越しもとても楽になります。
また、最近は「引っ越し難民」などという言葉が聞かれるようになりました。
引っ越しシーズンに当たってしまうと、予約が全く取れなかったり、オフシーズンでは考えられないような高額になっていたりすることを指した言葉ですが、目立った家具が少なければ、荷物の宅配を併用して、自力で引っ越しすることも不可能ではありません。
収納ベッドは分解が可能なので、大人が二人もいれば、ワゴン車などで運んで、引っ越し先で組み立ててしまうことも可能です。
趣味の物が多い
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趣味のものと一口に言っても、その種類はいろいろあります。
キャンプ用品みたいなものから作らず溜まったプラモデルのようなものまで、その大きさも体積も様々です。
そういったものを効率的に片付けるのは意外に難しく、「デリケートで、使用頻度は低いのに、出し入れはしやすい所がいい」という、かなりハードルの高い収納が要求される場合があります。
そうでなくても収納が少ない間取りで、部屋の棚にそんなものを置くのは現実的ではありませんし、クローゼットに押し込めば、あっという間にいっぱいになって、生活に必要な他のものが置けなくなってしまいます。
そういう場合に、収納ベッドにしまうことができれば、ちゃんとした箱状の収納スペースで保管でき、出し入れもしやすいのに、放っておいても邪魔にならないという、理想の保管状況が実現できます。
注意点としては、湿気のこもりやすい部屋である場合は、通気性のいいものを選ぶか、湿気取りを入れるなどの対策が必要になるでしょう。
収納ベッドおすすめ5選
ウォルナット柄/棚・コンセント付き収納ベッド Espelho エスペリオ
シンプルながらも、しっかりとした作りのチェストベッド。
引き出しは横長タイプが2つで、衣類向きの構成です。
ベッド高が低めに抑えられているので、収納がありつつ部屋をすっきりとしたイメージにしたい方向けです。
収納ベッド クローゼット跳ね上げベッド aimable エマーブル
女性向けのデザインを前面に打ち出した収納ベッド。
跳ね上げ式の大容量タイプですが、クローゼットのように手軽に使える優れものです。
モダンライト・コンセント付きチェストベッド【Diaz】ディアス
ルームライトを備え、全体にモダンなデザインを取り入れた、非常にオシャレなベッド。
側面の引き出しも、浅い深いのバランスがよく、使いやすい構成となっています。
大容量 収納ベッド『Container』コンテナ 日本製ベッドフレーム
シンプルで容量が大きく、お値打ちな価格設定のチェストベッド。
シンプルな分、使い勝手がいいので、どんな部屋にも合わせられます。
通気性抜群 棚コンセント付 跳ね上げベッド Prostor プロストル
すのこでない天板に通気性を持たせた特殊な構造を採用している跳ね上げ式収納ベッド。
ホコリが入りにくくて通気性が高いので、衣類やバッグなどのデリケートなものも安心して収納できます。
まとめ
収納ベッドの一番のメリットは、何といってもいろんな荷物を大量にしまえることです。
これによって、部屋に置く家具を減らすことができますし、また、棚やタンスと違って、大きさや種類の異なるものでも、一緒にいれてしまうことができます。
引き出しがあるチェストベッドなら衣類もしまうことができますが、同じベッドの中に、ゴルフバッグや、シーズンオフの家電なども入ってしまうので、とにかく部屋が片付きます。
部屋の床面積を占有するものが多いほど、いわゆる「足の踏み場もない」状態となり、部屋がどんどん使いにくくなってしまいます。
収納ベッドは、そいうった「床面積を占有してしまう、そこに置いておく必要のないもの」を片付けてしまうのに、とても適しているのです。