ベッドを選ぶ際に、お子さんが二人、もしくはそれ以上いる家庭では、二段ベッドはかなり有力な候補となるのではないでしょうか。
ここでは、二段ベッドのメリット、デメリットと、パターン別のおすすめの二段ベッドを紹介したいと思います。
目次
二段ベッドのメリット
部屋の空間を有効利用できる
核家族化が進む今日、部屋数が多い家はそんなに多くありません。特に、マンションや集合住宅などでは、ベッドが置ける部屋はそんなにないと思います。
そういう状況で、ひとつの部屋で二人分の寝床が確保できる二段ベッドは非常に有効です。
ベッドとしての空間が確保できているので、布団などもたたんで置いておけますし、部屋の収納を圧迫しないで済むのも利点となります。
そもそも、普通は使われることのないベッド上の空間を有効に活用できることが最大のメリットなのです。
上段、下段で変化がある
二段ベッドの上段と下段は、まさに別物。
上段は、高い視界から部屋を見渡せますが、行くのにやや手間がかかる、暑い空気は上に行くので、夏はやや暑いなどの微妙なでめりっともあります。
下段は、すぐ上に上段の床板があるので人によっては圧迫感を感じることもありますが、そのぶん個室のような囲まれ感があり、カーテンなどを取り付ければ周囲の視界を防ぐことも容易です。
思い出、記憶に残る
子供にとっては、二段ベッドはとても巨大に感じるものです。
そこに、はしごを登って上段に行くというそれだけでも大きく印象に残りますし、「自分の空間」であるという一種の満足感があります。
また、兄弟姉妹で上段と下段を分け合って使うというのは、他では感じられない独特の感覚があり、非常に思い出に残ります。
場合によっては収納空間にもできる
ベッドの使い方としては正道ではありませんが、上段、もしくは下段の一方を、完全な物置にすることも可能です。もともと人が寝ることができるくらいの面積があるので、かなり大きなものでも置くことができ、家全体の収納が少ない場合、かなり重宝します。ただし、重量には注意が必要です。
しかし、やはりベッドは寝るもの。二人分の寝床を確保しつつ、下段のベッド下を収納スペースにした製品もありますので、そういう製品を選んだほうがトータルメリットは大きいでしょう。
二段ベッドのデメリット
かなりの確率でボロボロになる
二段ベッドは子供の寝床であると同時に砦であり、基地でもあると言っていいでしょう。
特に、兄弟で二段ベッドを使うと、体が大きくなるにつれ、手荒な使い方が目立つようになります。
中で騒いだり、上段のヘリに手をかけて降りてくるなんて当たり前。別に二段ベッドに限ったことではないのですが、特に二段ベッドには、そういう男の子っぽいエネルギーを受け止めやすい性質があり、けっこう傷だらけになったりします。まあ、その家のお子さんの性質にもよりますが・・・。
これについては、変に「大事に使え」とか言う必要もなく、お子さんの成長の糧だと思ってやさしい目で見守るといいでしょう。
慣れるまで圧迫感を感じる
二段ベッドは、部屋に収まる高さのものを上下に区切っているので、片方ずつの天井高はやはり低くなります。上段は、部屋の天井が間近に迫りますし、下段は上段の底板が天井になります。
狭いのが苦手な人には多少の圧迫感があるのは事実でしょう。
また、部屋全体に対しても、二段ベッドはかなり大型の家具となります。
広い面積と上背を併せ持っているので、部屋自体がかなり狭く感じられるようになってしまいます。
とはいえ、いずれも慣れの問題でもありますので、じきに気にならなくなることが多いです。
手入れがしにくい
布団を干したり、シーツを交換したり、というときに、二段ベッドは大人が意外に入りにくいことに気づきます。
上段は行きにくいですし、下段はまだいいとはいえ、上下幅が狭いので、意外に作業がしにくいです。
子供にやらせようにも、シーツの交換くらいはいいですが、布団自体の上げ下げは、小さいうちは難しいです。
ホコリが溜まりやすいので、時々は全部降ろして掃除もしたほうがいいのですが、やはり手間がかかります。
年に一回でも、全て分解して、お子さんに掃除をしてもらうようにすると、愛着がわき、大事に使うようになるのでおすすめです。付き合う親は大変ですが。
落下の危険がある
上段は、意識がない状態で落下するとかなり危険な高さに達しています。
へりの高さを相対的に低くしていまうような分厚いマットレスは使えません。
安全を考えると、5cm前後のウレタンマットに敷布団を敷くくらいがが上限でしょう。
どのみち、二段ベッドの性質上、普通のベッド用のマットレスを使うことはできないと思って間違いありません。