寝室にシングルベッドを2台置いて夫婦や家族でお使いの方は結構多くおられます。
夫婦2人で使う分にはメリットも多く、幅の広いベッド1台で寝るよりも安眠できるという話もよく聞きます。
しかし、子供が2~3歳になって、川の字になって寝ようとしたときに、どうしても真ん中の継ぎ目が問題となってしまいます。
今回は、この隙間の対策について見ていきたいと思います。
目次
まずはベッドフレームが離れないようにする
脚に滑り止めを敷く
そもそも、ベッドに隙間ができてしまうのは、ベッドがわずかといえど移動してしまうからです。
これを防ぐには、まずは脚が滑らないように滑り止めを敷くのが確実な方法です。
とはいえ、重量がかかるものなので、滑り止めなら何でもいいというわけにはいきません。
家具を扱っている店にある、家具用の滑り止めシートを使うといいでしょう。
また、脚タイプではなく、板パーツが床に着くものもありますが、その場合でも、板の辺のすべてが床に着くわけではなく、四隅の角がわずかに脚状に出ていますので、滑り止めも四隅に入れれば問題ありません。
滑り止めシートは、移動してしまうのを防ぐだけでなく、床とベッドがこすれて傷がつくのも防いでくれるので、動いてしまうことがそれほど気になっていなくても、入れたほうがいいでしょう。
ベルトで固定してみる
隙間ができてしまう問題は、滑り止めを入れることである程度は防ぐことができますが、滑りにくいだけで、動かないわけではありません。
滑り止めはもちろんあったほうがいいですが、大人がそこで寝返りをうったり、子供が飛び跳ねたりした場合は、やはり多少は動いて隙間が開いてしまいます。
このような場合は、大型の固定ベルトでベッド2台を巻いてしまうのも有効な方法です。
シングルベッド2台なら、ベッド1台がだいたい1m×2mなので、必要なベルトの長さは8m、多少余裕を見ても9mあれば足りるでしょう。
これであれば、ベッド同士が離れてしまうことはありません。
ただ、見映えがあまり良くないこと、ベルトがやや高いことが欠点です。
ベッド同士を連結固定できるベッドを選ぶ
ベッドの中には、複数台を並べて使うことを前提とした製品が多くあります。
それらは「連結ベッド」と呼ばれており、ベッド同士を連結させるための接続方法を備えた製品となっています。
そのため、ベルトなど無くてもベッド同士を完全に接合することが可能で、なおかつ、フレーム自体も接合したときに隙間ができない形状となっています。
購入するときから2台並べて使うことが前提なら、これが最良の選択と言えます。
マットレスの隙間を埋めるには?
マットレス自体は大きな直方体であるため、真ん中に人が乗るなどして重量がかかると、両端が真ん中に寄ってしまいます。
そういう状態のものが2つ並ぶわけですから、それなりの隙間ができてしまうものなのですが、この隙間が意外に厄介で、足を取られてつまづいたり、子供だと転んだりしてしまいます。
そういう場合の対策には、以下のようなものがあります。
タオルを詰める
マットレスの隙間に、畳んだり丸めたりしたタオルを詰めることで、人が乗ったくらいの広がりでは、隙間として口をあけるようにならなくすることができます。
簡単にできて効果も高い方法ですが、それなりの枚数のタオルをベッドの隙間を埋めるのに費やさなければなりません。
また、隙間から出てきたタオルが広がったりして、きれいにまとまらないことがあり、詰め方にもその場に応じた工夫が必要となります。
こういった隙間を埋めるための、断面がT字になっているクッションのようなものもあるみたいですが、評判は今一つなようです。
欲を言えば、ただタオルを詰めるのではなく、そういう形になるように縫い付けてしまうなどできると、使い勝手が大きく向上します。
マットレスにも滑り止めを敷く
ベッド同士に隙間ができてしまうのと同様、マットレスにも滑り止めを敷くことで、マットレス同士が離れて隙間になるのを防ぎます。
広いシートタイプの滑り止めも意外に普通に販売されていますので、探せば割とすぐに見つかります。
両方覆えるサイズのシーツを敷く
マットレスがシングルサイズ×2のところに、キングサイズ用のシーツを敷くことで、シーツによって隙間を覆い隠すことができます。
ある意味一番手軽な方法ですが、シーツくらいでは人の体重を支え切ることはできませんので、やはり隙間部分を踏むと足を取られてしまいます。
子供がいる場合は、見た目上隙間を見えなくしてしまうのに、そこで飛び跳ねたら怪我をすることに変わりはないため、かえって危険である場合もあります。
しかし、「タオルを詰める」のと併用すると、高い効果が得られます。
継ぎ目の硬い感触が気になる場合の対処法
マットレスの角というのは、形を整えるためのワイヤーが入っており、また、普通はそんなに人の身体が触れるところでもないため、他の箇所に比べて硬くなっています。
最近のマットレスはそういうところも工夫されてきてはいるものの、マットレスを2枚並べてその境界上で寝ると、その硬さがどうしても気になってしまいます。
そういう場合の対策はどうでしょう?
厚手の敷きパッドを敷く
この場合の問題は、マットレスのへりの硬い部分なので、その硬さを覆い隠す厚手の敷きパッドが有効です。
これであれば、全く気にならない、ということはさすがにないものの、へりがそのまま当たることに比べれば、かなり楽になります。
ただ、キングサイズの敷きパッドというものがなかなかなく、あっても結構値段が高かったりするので、ちょっと難しいかもしれません。
上から毛布をかける
敷きパッドよりも簡単に継ぎ目を覆う方法として、毛布を複数枚かけることで、その感触を緩和させることもできます。
しかし、この場合に問題となるのは、毛布自体がシングルベッド2台分のベッド全体を覆う大きさではないため、今度は毛布の端が中途半端な位置にきてしまい、それが気になるということもあるようです。
可能であれば、1枚の敷きパッドのほうが楽になることができるでしょう。
まとめ
シングルベッドを2台並べて使うことで、寝る時間帯がずれても相手を起こさずに済むなどの大きなメリットがある一方、子供を真ん中に寝かせる必要が生じると、2台であるが故の「2台の継ぎ目ができてしまう」というデメリットが目についてしまいます。
隙間を埋めたり、ベッド同士を離れなくする方法はここまで見てきた通りいくつかありますが、並べて使うつもりで今から購入するのであれば、連結できる機構を備えたものを選ぶのが一番です。
今まで使っていた、連結できる機構を持っていないベッドをつなげて使う場合は、脚やマットレスに滑り止めを入れるのが、手軽で効果が高い方法です。
マットレスの隙間に対しては、タオルを詰めた上から大型のシーツで覆うと、それほど気にならなくなります。