ベッドのヘッドボードは、その使い勝手を支える重要な部分です。
寝るときに、メガネやスマホなんかをぱっと置くことができるだけでも便利さは格段に違います。
また、ベッド全体の雰囲気に大きく影響する部分でもあるヘッドボードには、いくつかの種類があり、その使い方もまた異なります。
今回は、そんなヘッドボードを種類別にみていきたいと思います。
ヘッドボードの種類
L字型
最もスタンダードな作りの棚です。
手探りでも物が置きやすく取りやすいので、使い勝手も一番いいと言えるでしょう。
本のような、棚部分よりも幅のあるものを置くのにも適しています。
いろいろな形状、デザインのバリエーションが多く、それによって棚部分の幅も、広いものから狭いものまで多数の種類があります。
スリムタイプな製品では、スマホを横に置いてもギリギリ、なんてことも。
また、棚の手前に引っ掛かりがないので、転がりやすいものや指輪のような小さいものを、他の物を取ろうとして落としてしまうことがあるので注意が必要です。
コの字型
L字型の欠点ともいえる、「手前に物が落ちやすい」という点を改良し、手前に引っ掛かりが設けられたタイプです。
ただし、このタイプはほこりが溜まらないようにするため、側面に引っ掛かりが全く無い場合がほとんどなので、やはり転がりやすいものは置けませんし、コの字の幅より大きい本などは置くことができません。
しかし、指輪やアクセサリーのようなものを手前に落としてしまうことがほぼないので、そういう小物が多い方にはおすすめです。
また、手前に引っ掛かりがあるので、スマホやタブレットを安定して立てかけることができます。
くり抜き型
板をくりぬいて小物置きにしている、非常にオシャレなヘッドボードです。
性質上、棚の奥行きがそれほどなく、高さも決まっているので、置けるものは、時計、スマホ、アクセや小物のようなものに限られてしまいますし、他のタイプに比べて、使い勝手がそれほどいいとは言えませんが、その高級感は、欠点を補って余りあると言えます。
せっかくなので、オシャレな小物を飾りましょう。それだけでお部屋の雰囲気が良くなります。
照明内蔵型
ヘッドボードに、ルームライトを内蔵しているタイプです。
光量はそれほど高くありませんが、室内をほんのり照らす間接照明のようなルームライトを備えていることがほとんどで、非常にいい雰囲気を醸し出してくれます。
また、ベッドに寝ている人からは光源が直接見えにくい配置にされていることが多いので、ふと目をさまして点灯しても、眩しく感じることがありません。
ただし、ヘッドボード側面にライトが内蔵されているタイプは、ベッドを壁に密着させる配置には適していませんので、広さに余裕のある寝室向きと言えます。
背もたれ型
ベッドに座ったときに、ヘッドボード部分が背もたれのような形状になっていると非常に座りやすいものです。
木製フレームの場合は背もたれも木でできていますが、レザーベッドだと、柔らかいクッションのようになっていることがほとんどで、非常に座りやすくなっています。
座る場合には申し分ないのですが、他のタイプのように物を置くのには向いていません。
背もたれのてっぺんが平らになっている製品もあり、そういうタイプであれば、そこに小物を置くことができます。
複合・収納付き棚型
ヘッドボードの収納部分に、ふたや引き出しがあるものをこれに分類しています。
棚の部分にふたがあり、それがテーブルのように使えるものや、引き出しを備えるものなど、さまざまです。
こういったタイプは、物を置ける層が複数あり、いろいろな使い方ができる上、枕元を照らす照明を備えていることがほとんどです。
多機能な分、使い勝手がとてもよいので、ベッドで過ごす時間が長めの方にはおすすめです。
ヘッドボードレス
ヘッドボードの種類と言っていいのかわかりませんが、文字通り、ヘッドボードが無いタイプです。
ヘッドボードが無いことで、ベッドの全長が短くなり、部屋の中で収まる場所が多くなります。
また、置き方によっては、ヘッドボードがあると壁のようになってしまい邪魔に感じることがありますが、このタイプであれば、置き方の自由度が高くなります。
畳ベッドの場合は、ヘッドボード部分が無いことで和室の雰囲気をそこなわず、小上がりのように使うことができます。
まとめ
こうやって見ただけでも、ヘッドボードにはいろいろなタイプがあります。
また、これらのタイプの複数の条件を兼ね備えたものや、今あげた中のどれに入るのかわかりづらい形状のものもあります。
普通に部屋でベッドを使う場合においては、スマホや空調のリモコンなどのような小物を枕元に置くことは非常に多いため、ヘッドボードはやはりあったほうが便利です。
とはいえ、最後はやっぱり使う人によりますので、どのタイプが自分のイメージに近いか、しっかり選んでいただければと思います。